STORY

FUNABASHI SHINRIN REIEN

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昨年、ご主人の1周忌を迎え、お墓を建てて納骨されたS様。今も日曜日には毎週お墓参りに森林霊園を訪れているそうです。ご主人への思いや、ここを選んだ理由についてお話をお聞きしました。

こちらにお墓を求められたいきさつを聞かせてください。

昨年、夫の1周忌に合わせてお墓を建てることにしました。子ども達が東京で暮らしているので、まず東京の霊園を探したのですが、どこも敷地が狭かったんです。先々の代まで入れるもっと広い所を探そうと、東京と私の住んでいる大網の中間あたりで候補をピックアップし、見学に行くことにしました。
この森林墓地に見学に来る途中、友人に偶然会ったんです。今から森林霊園の見学に行くと言うと「一休さんが待ってるよ」と教えてくれました。その人の妹さんもここにお墓を持っていたんです。来てみると、彼女の言ったとおり、門を入ったところにかわいい一休さんの石像が。親しみを感じ、心が和みました。
さらに、担当の西野さんにお会いして、とても安心できました。年齢も体格も息子みたいだったんです。初めて来たところなのに「縁」を感じました。

霊園にも担当者にも縁を感じたのですね。

そうなんです。それに夫は何十年も材木屋をしていたので、森林霊園という名前にも縁を感じました。
西野さんに霊園の中を案内してもらい、場所はすぐ決まりました。ところが、石がなかなか思うようなものがなくて。あれこれ見せてもらったんですが決めかねていました。
すると西野さんが、ちょっと来てもらえますか、って霊園の下の方に連れて行ってくれたんです。そこにあったベージュの石を一目見て、これが好き!って思いました。もうこれじゃなきゃだめだと思いましたね。その日、私は大好きなベージュの服を着ていたんですが、それと同じ色でした。もう他の候補地に行くのはやめて、何も迷わずここに決めました。
そこからどんどん話が進みました。他のスタッフの方々もみんな感じが良くて、もう昼過ぎには購入の段取りまで全部終えて、家に向かっていました。

岡山の北木島で採れる温かみのあるきれいな石です。

これしかないと思った石でした。作られたのが5、6年前だったそうですが、その頃、夫は大手術をしたんです。ああ、その頃作られた石だったんだな、夫はその時助かったけど、石だけが待ってたのかなとか、そんなことも考えました。
夫はお酒が好きで、優しい、いい人でした。家庭を大事にしていて、家族に迷惑をかけたことも困ったこともなかった。納骨してしばらくは、やはり辛かったです。
でも、納骨を済ませてから少しして、孫を授かったことがわかりました。そこからは淋しさをあまり感じていません。私自身はあまり変わらない生活をしています。夫もそれを望んでいると思うので。
淋しくはないのですが、一人になったので、自分に何かあった時のため気を使うようになりました。寝る時や出かける時は部屋を片付けるとか、お風呂には浸からないとか、断捨離するとか。夫のものは全てそのまま置いてありますが、自分の覚悟だけはしています。

お墓を建てて良かったと思うことは?

息子が感謝してくれているのは、手を合わせる自分の背中を、自分の子に見せられるということ。故人に祈る姿を身近で見られることは大切なことだと言っています。
私はここに毎週来ています。車で片道1時間半か2時間くらいかかるのですが、自分の心が納得するまではこれからも来るつもりです。

ここにご主人に会いに来られる?

いいえ、夫とはいつも一緒なんですよ。でも、故人の供養というのは大切なことなので、きちんとしておきたいんです。
わからないことは、霊園のスタッフの方達が教えてくれます。お正月にお墓参りするっていうことも、ここで教えてもらいました。
お墓をどうしようかと考えている友人に頼まれて、一緒に連れて来たこともあります。紹介でここにお墓を建てられる人も多いみたいですよ。お参りに来られている他のご家族の方達とも友達になりました。いろいろな話をしたり、お供え物を置いて行ってくれたり、いつも温かくしてもらっています。
お墓参りは悲しい気持ちばかりではなかなか来れません。ここは、スタッフの方々が優しく見守ってくれているので、包まれているようで安心するんです。

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