FUNABASHI SHINRIN REIEN
STORY
001
ご夫婦で、生前墓を準備されているA様ご夫婦。ご主人の思い入れのある言葉を刻み、息子さんがデザインされたお墓が4月に完成する予定です。明るく、楽しい毎日を過ごされているA様ご夫婦に、購入までのエピソードを聞かせていただきました。
お墓を購入しようと思ったきっかけは?
長年勤めた会社を定年退職したタイミングで、病気が見つかったんです。なので、お守り代わりになればいいなと思い、霊園を見学に行きました。
生前にお墓を購入することは「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、長寿を授かる縁起のいいことなんだそうです。
私たち自身も、お墓があると安心ですし、健康なうちに買っておこうと思いました。
見学された霊園はいかがでしたか?
最初に行ったところは豪華で、自分たちには合わないと感じました。ステンドグラスがあってきれいだったのですが、金ぴかすぎたので。
次にこちらの森林霊園に来ました。ここは落ち着いた雰囲気で、好感を持ちました。それに、見に来てから偶然、息子の妻の実家のお墓も、遠い親戚のお墓もあることを知ったんです。それなら心強いし、息子夫婦の家族が来た時も両方のお墓にお線香をあげられると、温かい気持ちになりました。
それでこちらに決められたんですね。
そうですが、それだけではないんですよ。
ここはバス1本で来られるから便利でした。霊園の中でのお墓の位置も、ちょうど角地のいい場所が空いていたんです。
便利だし、場所もいいし、親戚もいるしと、いいことが重なったことが決め手です。
お墓に刻む文字はご主人が決められたのですか?
はい。ずっと和裁の仕事をしていたんですが、喪服の帯を仕立てる時によく「夢」という文字が出てきたんです。それが気に入っていたので、自分のお墓にも「夢」の文字を入れようと思いました。今は地震が多いので、倒れにくい横型のものにして、真ん中に文字を入れることにしました。
家族もいろんな意見を出してくれました。デザインは息子が考えてくれたんです。ステンドグラスのお月様を石の上の方に埋めるんですが、息子が自分で付けてくれるそうです。やりたいって言ってくれて。今日も息子夫婦と孫が車で連れて来てくれていますよ。
仲のいいご家族で素敵ですね。
ええ、子ども達もお姑さんご家族も良くしてくれて、もったいないと思っています。毎日が充実しているので、お迎えが来るのも恐ろしくないです。
お墓を買ってから、努力もあるんでしょうけど、病気も良くなってひと安心しました。本当に買ってよかったと思います。
森林霊園へは娘も息子も一緒に来て話を聞いているので、お墓の今後のことも心配ないですしね。
奥様は本当に明るくて楽しそうです。
毎日誰かしら家に来ていますからね。近所の方が野菜を持ってきてくれて、それを私が料理して振舞ったり、にぎやかですよ。毎日笑って過ごして、自分の歳も忘れちゃうくらいです。猫もたくさんいるので、一生懸命世話をしています。
それに、ここで担当してくれた岩本さんといろいろ話すうちに、同じ岩手の出身だとわかって。話も弾んで楽しいです。どこに縁があるかわかりませんね。今日もインタビューの前に、たくさんお話をしていたんですよ。今度来るときはお弁当持って来なくちゃ。
ご主人も明るい家庭で楽しいですね。
ええ、それに妻も岩本さんも、東北の人だから働き者ですよ。根性があります。
岩本さんは人柄が良くて、最初からこの人にお願いしたらいいなと思っていました。夫婦ともに岩本さんに惹かれたところもあったんです。いくら明るくしていても、人間は落ち込んでいる時があるじゃないですか。そういう時にいろいろ相談に乗ってもらったからね。話をする時に、ビジネスとしてじゃなくて、打ち解けて話ができる。そこが大切です。
お墓を買ったことで、前向きな気持ちで過ごせていると思います。いくら健康に気をつけても、交通事故なんかもあるでしょう。買っておけば安心ですからね。亡くなった後で娘や息子にお墓を立ててもらうんじゃなくて、自分のことは自分でやりたいと考えていました。その希望が叶えられて良かったと思っています。